保育文化研究
審査の基本方針
『保育文化研究』論文審査における基本方針
Ⅰ.研究雑誌の目的
保育文化学会(以下:本学会)の設立趣意所には「すぐれた保育実践や研究から生まれてきた保育文化を継承・発展させ、より良い保育実践を創造、展開する保育研究の充実と、それを支える研究者及び実践者の育成のための研究と交流」が目的として挙げられています。その中の研究成果の交流・普及を目指し、本誌を刊行します。
II.審査の方針
目的を達成するため、保育に関する調査研究および研究成果の普及、保育文化(遊びや保育内容、方法、子育て支援など)の保育実践の収集と共有を行います。そのために以下の3つの方針のもと審査を行います。
【発行数と査読の迅速化】
・本誌の発行は年2回とし、積極的な情報発信を行います。
・年2回の発行を実現するため「修正再審査」の判定を1回限りとし、審査を迅速化します。そのため、1回の修正で掲載可とならないと判断された場合は、掲載不可とします。ただし、保育実践者による実践報告については、投稿回数に制限を設けません。
【査読者の選出と意識】
・論文審査も会員同士の研究の交流の場と捉え、投稿原稿は全てピアレビューによって審査します。審査者・投稿者という縦の関係ではなく、会員同士、対等の関係として、投稿論文への指摘及び回答を行ないます。
・初回審査においては、単に審査を行うだけでなく、積極的に意見・アドバイスを行うこととします。ただし、修正原稿の審査においては、迅速化を図るため、審査に主眼を置き、意見・アドバイスは最小限とします。
【原稿種別ごとの審査の視点】
原稿種別を意識し、以下の審査の視点から査読します。
・総説、原著論文は、学術的価値を重視し、各専門分野における知見を基に、独自性、論理性を厳密に審査します。
・研究資料、実践研究は、研究、教育実践の共有を意識した研究論文として審査します。
・実践報告は、保育実践の共有に主眼を置き審査します。報告の優れた部分に注目し、保育実践に活かしているような報告になるよう、積極的に助言・アドバイスを行います。
III.審査の方法
・ 投稿された原稿は、事務局による形式的なチェックを経て、編集委員会に受稿されます。
・ 編集委員が原稿の内容を確認し、研究領域等を考慮して1名の審査委員を割り当てます。
・ 審査委員により当該原稿の研究領域を専門とする2名の審査者を選定します(審査委員が審査者を兼ねることが出来ます)。審査者に著者の氏名や所属などの個人情報は開示されません。
・ 審査者はそれぞれ独立に審査を行い、その結果を編集委員に報告します。編集委員は、審査者2名の意見を参考に審査結果を取りまとめ、正副委員長および編集委員会に報告します。ただし、「原著論文」として投稿された論文で、担当編集委員が「研究資料」や「実践研究」としての掲載が妥当であると判断した場合、論文種別を変更した上で審査結果を取りまとめます。正副委員長および編集委員会による承認の後、審査結果が著者に通知されます。